昭和30年代、東京湾に広がる遠浅の海を埋め立て、全国屈指の石油化学コンビナート地帯が形成され、農業と漁業のまちは、第2次産業、第3次産業のまちへと変貌を遂げ、本市は、新たな躍動の時代に入りました。
臨海部には全国各地から多くの企業が進出し、昭和38年の市制施行時に約7万人だった人口は、現在、約27万人を擁する、日本有数の工業都市へと発展を遂げました。
自分たちの子や孫が暮らす未来に思いを馳せた、先人たちの英断が、この地域の歴史や文化を受け継いできた人と全国各地から集まった人をつなぎ、共に新たないちはらを創り上げてきました。
市原市は今年、市制施行60周年を迎えます。人間でいえば「還暦」であり、生まれ変わって新たなスタートとなる節目の年であります。
私は、この記念すべき年を、先人たちが築いた「これまで」の発展を礎に、「これから」の発展につなげる新たな時代の幕開けと位置づけることといたしました。
日常の中にある守るべきものをしっかりと守りながら、時代や環境の変化を捉え、変えていくべきものは市民の皆さんと力を合わせ、共に変えていく。
私は、その先頭に立ち、皆さんと共に、輝く未来につながる道を切り拓いていく覚悟を持って取り組みます。
誰もが未来に夢や希望を持ち、挑戦し続けられる、活力あふれるまちの実現を目指し、果敢に挑戦しなければなりません。
市制施行60周年を迎える節目の年を、これまで積み上げてきた確かな実績を礎に、更なる進化を遂げる新たな起点の年と位置付け、持続可能な未来を実現するための事業に取り組みます。
まちづくりは「ひとづくり」であり、特に、次代を担う子どもたちは、無限の可能性を秘めた宝です。「こどもまんなか社会」を目指し、子ども・若者の成長や子育て世帯を徹底的に支援してまいります。
①すべては子ども・若者の笑顔のために
②子育て世帯を徹底的に応援
SDGs未来都市として、多様な主体との「対話と連携」のもと、市原市SDGs戦略Iに掲げる3つのリーディングプロジェクトを成し遂げ、SDGsが目指す目標の達成に向け取り組みを加速してまいります。
①SDGsのシンボルとなるまちへ
②2050年カーボンニュートラルの実現
日常生活に不安を抱える市民に寄り添った支援を行うとともに、世代、性別、障がいの有無、国籍等に関わらず、お互いが多様性を尊重し、支え合う、誰一人取り残さない、誰もが自分らしく活躍できる社会の実現を目指します。
①誰もが自分らしく暮らすことのできるまちの実現
②誰もが輝くまちへ
激甚化・頻発化する災害に備える取組を推進するとともに、本市の多様な地域特性を踏まえた交通に関する取組を進め、不満や不安を感じることなく暮らせる、安心・安全な地域づくりを進めます。
①地域防災力の強化
②強靭な地域づくり
③交通の安全性と利便性の向上進